雨降り仕事

2022.03.26

今日は予報通り、午前中の早いうちからポツリポツリと雨が降ってきました。

先週もよく降って、そのせいで2軒の葺き替え工事が今週半ばまで延びました。

メクッたとたんにまた雨☔️(-_-;) 幸いこの西京区、愛荘町の2軒は防水養生まで完了しているので、雨漏れの心配は無いのですが、やはり大規模な改修工事最中の悪天候は気が滅入りますね。

職人さんは雨降りでも、軒先に使用する一文字軒瓦の合わせを行ってくれています。

上屋で2.5寸垂れ90枚ほど、下屋は2.0寸垂れ110枚ほど使用します。一文字切断機の調子が悪いので、全枚数渾身の手切りです。

メーカーから納品されたばかりの製品は写真のように小口を合わせるように大まかな作りになっています。

それを職人が、瓦のサイズ(三州産で8.75寸:265mm)の幅にタガネとグラインダー、ダイヤモンド砥石を使って1枚1枚、小口を綺麗に合わせていきます。

軒瓦に限っての話ですが、一文字軒や鎌軒、一手間も二手間もかかる材料はやっぱり屋根工事の中でもハイグレードの仕上がりランクに入りますし、値打ちが違います。

昔は修行先の親方から、薄紙1枚通さず、光も通さない気持ちで合場しろと言われて、兄弟弟子で朝から晩まで競争して、100枚切った、120枚切ったと張り合ったもんです。それくらい今から30〜40年前はこのような仕事が多かった。雨降り用の仕事が沢山ありました。

雨の中、昔馴染みの職人さんと駄弁りながらの仕事も、近年の工期工期とうるさい仕事と違って、まったり仕事で良いもんです。

でも、そろそろ菜種梅雨はもう勘弁です(笑

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