築14年なのに、

2017.11.11

台風21号の猛威に比べれば大した事の無かった9月の台風。 以前ブログにもアップしましたが、それでも屋根材(スレート)があちこち破損し、敷地内に落下飛散した為、火災保険申請などの調査報告書作成などのご依頼を受け、無事に満額の被災金額が支払われる事となったので、施主様の希望もあり、葺き替えになりました。本日からスタートです。

本当に新しいお宅で、まだ築14年ほど。商材はスペリアル・グラッサ。同じ、分譲地内の周囲の屋根は見た感じ被害なし、同じスレートでもコロニアル系。どうも、このスペリアル・グラッサのスリット(切れ込み)付近をスタートに破損し飛散していました。 気になったので、商材の詳細を調べた所、やはり! 元々の厚み5.2ミリだったのを数年前に厚み6ミリに改良していました。

やはり無石綿化し骨材の成分比率が変わり、強度が思わしく無かったのか?

メーカーさんも、こういうの大々的に告知してくれなければ、何も知らない施主様や元請けさんは、我々屋根工事店の施工不備と思われるんですよねぇ、、、9月にホームページより弊社に御依頼いただいたのも、そういう経緯もあると思います。

スレート材の端部収まりの要!本体の肩落としをしていない為、ケラバ際に集まった雨水が横走りし、ルーフィング上まで流れ着いていました。

本来は写真下のようにカット材は、一枚物の様に斜めにカットし、ケラバを流れてきた雨水をカット部分でいなす、作業をしなくてはなりません。

たまに、手間受け職人が手間を早く施工する為に、割りを良くするのに引っ張りますが、引っ張り過ぎるとご覧の通り、お尻から越境していわゆるケツ漏れを起こします。一年、二年は大丈夫でしょう、しかし自然変象というのを忘れてはいけません。 ダストや埃、中国大陸から毎年やって来る黄砂などが蓄積し、このような密着施工タイプのスレート材の命取りになる、毛細管現象でとどめを刺されるんです。

やはり、屋根は連盟に加盟し、シッカリ資格を取得した工事店に依頼しましょう!

丁稚自体に、私の親方も口が酸っぱくなる位言ってました。「割付に引っ張る事になれてしまったら、そんな奴は職人でも何でもない」と。

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