現調&現場日記

2016.02.06

この時期でも改修や葺き替え依頼の現調が続くと、気分的に本当に安心します。

今週ラストの現調は大津市木下町。

   
下屋の北西面、比較的日当たりの悪い所は昔の淡路産の瓦の特徴でしょうか?変色が目立つ箇所がちらほらありましたが、瓦自体に葺き替えを要するような理由が見当たりません。

  

谷部の材料、銅板や鉄板が使われているので、銅は酸化還元反応の穴あき、鉄板も余程錆を発生させています。

部分的な改修工事は必要だと思います。

  
  

銅板で葺かれた腰葺き屋根も瓦が接触している部分が同じく、穴あきして雨漏れを起こしています。
  

大屋根だけは以前葺き替えされているのか?瓦の状態は非常に良く、地元の瓦屋さんでしょうか?棟も平部も丁寧にシッカリと葺かれていました。

    
腰葺き屋根は新建材にて葺き替えを提案します。
   

大津市南郷の現場は今日で2日目、施主様が希望され化粧漆喰塗付けもする運びとなりました。化粧漆喰塗付けが非常に綺麗なS職人さんに入って頂いております。 
  

  
  

   

もう一件、湖南市でトップライトからの雨漏り、緊急の工事で、現調時に即工事決定になりました。

【BEFORE】

既に建てた元請け建設会社は倒産で無いらしく、雨が降る度、ジャジャ漏れで、室内の天井ケイカルボードがぬけていました。

今まで、屋根屋さん数社が修理に トライされたみたいですが一時的に止まっても、また漏れるありさま。  
 
屋根は8寸勾配、写真撮影と点検だけても死ぬかと思いました。足場無しで良く修理しよったな?と。違う意味で感心です。

   
水切りの鉛板の腐食と劣化が原因のようです。

だからコーキングで 穴を蓋しても、次から次と順を追って別の箇所が劣化により、穴あきを起こす。

過去の修理業者は足場無しでの修理はこれが限界だったのでしょう。

 
【AFTER】

問題点は根本から改良しないと100%改善されません。

だからまず、トップライト下の軒先部分に足場を組んで頂きました。急勾配の為、それが無いと満足いく工事が出来ませんとお伝えしました。これで、めくったり、引っ張ったり踏ん張った仕事が出来るので、トップライト下の鉛板を施主様がメーカーから取り寄せていたので新品に交換しました。

これで雨漏りはストップするだろうと思います。 

とりあえず、次の雨で様子を見て頂きます。

  
   

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