台風一過とはいきませんが、現調は確実に増えます。

2016.09.23

台風が過ぎてもまともな晴れ間も無く、ジメジメグズグズ鬱陶しい天気が続きますね。普段の雨では漏れなくとも、台風による凄まじい横風を伴う風雨で雨漏れを起こすのは、屋根に限って思う事は、近年の建築基準の厳格化や各製造メーカーの充実した製品、ほぼ統一化されたマニュアル工法など別として、建築基準が緩かった頃の建物は可哀想ですが致し方ない部分が多々あります。

一件目、野洲市行畑に台風により雨が漏れたと取引先様のお客様より現調依頼。



この場合、ほぼ高確率で隅棟の施工方法(技量不足)から、雨漏れを誘発させてしまいます。この場合、かぶせ側の勝手瓦(赤印)に熨斗瓦の1段目が接触しており、熨斗瓦の下部に集まった雨水が勢いよく勾配なりに流れて上記接触位置から勝手瓦の波を伝い内部の湿式材(葺き土や漆喰)を侵食していき、雨漏れを発生させます。「えっ!そんな事?ホントッ?!」って、素人の方から見れば眉唾かもしれませんが、屋根の雨仕舞いて本当に肝心で、奥深く難しいんです。

また、特定条件の天候でしか漏れない事も多々あり(長年下地の防水シートで防がれて軒先まで通水していたなど)こちらのお宅の場合、しっかりした工法、技術なら防げた問題なんで、御気の毒です。

屋根裏は隅棟付近、半間入ったあたりから雨がだだ漏れだった模様です。小屋組の柱や断熱材などホコリの上を水が流れた痕跡が残っています。

お次はお昼前より着工したお宅。

ホームページからのお問い合わせで、数回電話対応させて頂き、最終的に当社に発注いただきました。そのお客様が同じ市内に所有されている物件に雪止めを設置する工事も行いました。

賃貸しされている為、余り高い材料での工事は考えられておらず、瓦交換による廃材処分費を浮かす為、ステンレス生地の後付け金具にて決定しました。

引っ掛けタイプの為、固定する木材を仕込み、垂木ピッチで木材をシッカリ固定します。

ステンレス金具を木材に引っ掛け、折り返し部分に開いた穴にビスで固定します。雪の荷重がかかっても、これで安心です。


雪止め工法も色々な材料を選定できます。幅広くお客様のニーズに合った方法を提案致します。

私は昼から湖南市柑子袋にアパートの葺き替え案件を頂き、現調に伺いました。

380平米の巨大な屋根です。

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