三河藩、参勤交代葺き替え登用ならず(笑

2017.12.04

以前に現地調査を投稿しましたが、今日は大津市中央、県庁舎の一筋向かいの御宅、三河の瓦登用(葺き替え)ならず、今回も継ぎ接ぎ修理に落ち着きました。

最近は「必要最小限で…」と言う御言葉をよく頂きますが、日本瓦で、こと築年数(葺き上げ時期)が古くなればなるほど、この雨漏れ営繕と言うのは原因究明が難しく、是正するのも至難の技です。

雨漏れは真っ直ぐ下の天井から漏れるとは限りません!木造小屋組の構造物、例えば下地に敷かれていた杉皮や、野地、垂木を伝い母屋から横に走り最後は壁のサッシ周りで水が当たり室内から漏れる等、全く見当のつかない箇所から漏れる事もあります。

まずは、雨漏れ箇所を見定め古い瓦をめくっていきます。

バッチリ見つけました。瓦の重なり部分、数十年分のチリや埃が湿気などで固着し、いわゆる毛細管現象で水を吸い込んでいました。また、相当昔なんで、瓦をしめる際に今のように電動工具が当然ありませんから、差し込み部分を大きく欠いてしまったりと、複合的な要因です。

既設瓦は相当昔の年季品、建物の建築年代(江戸末期)からも容易に想像がつきます。

しかも、今回は両サイドが既設瓦との葺き繋ぎ。瓦の寸法が微妙に違う癖のある既設瓦、それを当時の職人が欠き下げたり、しめたりしながら収めた御屋根。 実は今回登板してもらう新瓦、窯元さんにお願いし、なるべく近いサイズを入れました。しっかり、横のラインを睨みながら、当時の職人さんと会話しながら(表現が埼玉のとある瓦屋さんみたいなってしまった 笑)同じように瓦を加工しながら収めていきます。

同じく湿式工法で、横のラインが要め!めくり過ぎず、ナンバンを仕込みながら葺いていきます。

何とか、これで雨漏れは止まるはずです。しかし他の部分もチリや埃の堆積は同じコンディションのはず。修繕、修繕を繰り返し、葺き替え工事の金額を超えない事を祈ります。

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