カラー鉄板からガルバリウム鋼板へ賢く衣替え

2019.05.21

波板のカラー鉄板、一昔前にかなり普及しましたが、防錆性に乏しく一定期間(新設後10年前後)を過ぎると絶えず要塗装のランニングコストが発生します。その点ガルバリウム鋼板は安心。素材はアルミニウム、亜鉛、シリコンから成るアルミ亜鉛合金メッキ鋼板の事です。アルミニウムの特徴である耐食性、加工性、耐熱性、熱反射性と、亜鉛の特徴である犠牲防食機能により、従来の鋼板よりも更に耐久性に優れ、あらゆる用途に対応出来る画期的な鋼板です。

写真のような一部カラー鉄板が敷いてある屋根も、下地さえしっかりしていれば既設の上にカバーで施工する事も可能です。

コスパを上手く利用する引き出し(知識)も、お客様の方でインターネットを駆使して勉強いただければ、業者の見積プランの言いなりになる事もありません。写真の工事だけでも、既設材解体撤去費用+同運搬処分費用が浮くわけです。

因みに、ガルバリウム鋼板も耐食性に優れているものの、メンテナンス時期は必ずやってきます。

その原因となるのは、①赤錆=施工時や運送搬入段階で表面などに深い傷がある事を見誤り使用された事により、傷着いた場所からの錆の発生。②白錆=潮風が吹く海岸周辺や高温多湿地域で発生するのが白錆びです。白い無数の斑点が表面に発生する現象で表面メッキ層に含有した亜鉛が酸化して表面に出てきた現象です。意匠性が要のガルバリウム鋼板にとっては、美観的に看過出来ない厳しい現象です。

私個人的な意見として、この白錆びがなかなか侮れず、日当たりの悪い外壁など雨風のあまり当たらない箇所に使用するのはお勧めいたしません。書き出しに「沿岸部や高温多湿」と有りますが、我々の住む地域でも風通しの悪く、埃の溜まりやすい方角や立地状況では、この白錆びが発生しやすい条件下になります。 雨風の良く当たる一階部分より、庇の影になる箇所などは発生し易く、ハッキリ仕切りをしたように上下で変化する事もありますし、釘やボルトで留め付けた周辺の埃が溜まりやすい場所でも、そこを起点に白錆びが発生し易くなります。やはり、工場などと違い美観を長く求められる住宅は雨風が絶えず流れる屋根が白錆びのリスクも低くなりますし一番お勧めですね。

様々な建築用材が普及しておりますが、一長一短もあります。

屋根、雨樋、外装周りの事なら、何なりと今井瓦店にご相談下さい。

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