またまた来ます。

2018.09.03

台風21号、どうやら明日の昼から直撃は避けれそうもありません。

今回は、20号より勢力が大きそうです。近畿地方の瞬間最大風速は60mと予想されています。

国交相では全国各地の都道府県市町村別に基準風速が設けられています。

<基準風速(Vo)って?>

基準風速は2000年に建設省(現国土交通省)告示第1454号で定められたもので、その地方における過去の台風の記録(最大風速)に基づき、50年に一度の大型台風を想定し30m毎秒~46m毎秒までの範囲内において国土交通大臣が定める風速です。 下図は基準風速Vo図で、全国の市町村別に2m間隔で定められています。

<基準風速Voと最大瞬間風速の関係は?>

実際の台風では、各地の基準風速(Vo)よりも大きな最大瞬間風速が観測されます。例えば2004年の台風18号では、広島で最大瞬間風速60.2m/秒を記録し各地に甚大な被害をもたらしました(広島の基準風速は32m/秒)。

では、基準風速(Vo)38m/秒のカーポートに最大瞬間風速60.2m/秒がかかると壊れるのかと言えばそうではありません。基準風速は建物の設置されている状況(街中or平原)や建物の高さ、その他係数を用いて風圧力を算出する為の数値です。状況により誤差は生じますが、各地域の基準風速(Vo)は実際の目安として概ねその数値の1.5~1.8倍程度の最大瞬間風速に耐えうることを想定して定められています。

台風後の被害に遭われたお宅でたまにお聞きしますよね?「何で、周りの家は大丈夫なのに、ウチだけ被害を受けるのか?」 上記のように様々な要因(立地場所、住宅密集度、高さなど)が絡んだ上での複合的要因の結果によるものです。

滋賀県の基準風速は湖西側、湖東側で違い、32mと34mで設定されています。 因みに日本で一番過酷な設定がされているのは沖縄県、後はご想像通り本州は九州から四国にかけての太平洋側沿岸が基準風速の数値が高めに設定されています。

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