梅雨をもたらす前線が一気に日本海側に抜けているせいで南側に入り込む湿った空気の影響で一気に梅雨本番の空模様。先週から着工予定をしていたお客様の工事を今週からに延ばしました。



朝から一気に瓦と野地を剥ぐって行き、雨漏れを起こしていた周辺の垂木を数本交換します。淀屋と垂木を留め付けている鉄釘も錆て隙間が出来ているので、ステンレスビスで垂木を持ち上げます。



剥ぐった地瓦は通り毎に「番付」をふって、作業に支障の無い屋根上に一旦仮置きします。古くなればなる程、葺き直しの瓦はこの番付が非常に重要で、訳もわからず片っ端から適当に剥ぐってもダメです。

この時代の日本瓦は近年のコンピューター制御の窯で焼成された製品では無く、昔は窯焚きの番人が番をして火加減などを左右していました。その時々でやはり人間ですから、居眠りをしたり、役目が疎かになった場合に凍ての早い製品や、捻れのきつい製品など、いわゆる等外製品がチラホラあったものです。今から40〜50年以上は昔ですが。その他にも我々の用語で尻バネ、向こうバネと呼ぶ癖のある瓦を昔の職人さんは上手く組み合わせて、微妙に大きさも違う瓦を欠き下げたりして施工しているのです。

そう言う意味で、昔の瓦の葺き直しはしっかり番付をふって、使われていた所に間違い無く戻す事が要です。左右、上下の瓦と連鎖しているので、これを怠ると後々泣きを見ます。


大工さんにプレーナーをかけてもらい、表しになった屋根裏側はいい感じのアンティーク風な塗装処理を施し、、


防水シートを敷設した後、番付通りに瓦を葺き直して行きます。やはり、昔の職人さんが厚みを削ったり、欠き下げたりしてるんでしっくりと落ち着きます!



土葺き復旧中に若い子は不必要になるんで、大工さんと共にサービスで薄くなった部分の紅柄を上塗りして周ります。日本瓦の対応年数はやはり、驚くべき年数です。日本の気候風土に一番適した、何を言っても1400年余りの実証された歴史が物語っていますね。

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