2019年3月の一覧

日曜日も休まずプチ社寺巡り

ここの所、ブログアップも停滞気味、、今月は新築工事が16棟、の他に板金カバー改修工事や、日曜日毎の台風修理、、私は豊郷町の大型葺き替え工事入っており、帰ったらバタンキューで、なかなかブログも更新できてませんが、今井瓦店を一人でも多くの方に知っていただけるよう、これからもどんどん発信して行きます!

さて、今週も日曜日を利用して、溜まった修理などを順番に伺っております。

町内、長澤神社様の手水舎、破損瓦の復旧も完了


台風で御神木の枝木が落下し、手水舎の軒先を傷めました。


県道151号線を跨いでお隣の在所、竹生からは大工を引退されても事ある毎に弊社をご贔屓いただいている棟梁様から、山門と庫裏の修理を完遂。


台風で破損した、庫裏庇屋根の軒先2寸一文字。


新品の銀ギラおニューでは無く、あえて在庫で古めの瓦をチョイスし、仕上がり時に道路沿いから見て、その部分だけが浮かないよう、周辺瓦との経年具合さを調和させます。


続いて山門。昨年の台風で、狛犬様が倒れちゃってます。

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結束線を縛り直して、台座の切り合わせ箇所、ズルズルずれないようにシリコンを充填して補強します。社寺や数奇屋など、取合いなどを切り合わせ見せる箇所は、薄紙一枚通さない職人技量を昔から「至極の美」とされてきました。そんな箇所にシリコン補強を施すのは我々が丁稚時代では所謂、邪道と言われた作業です。しかし、下地から引っ張られる結線とは伸び緩んでくるもの、、時にはお客様が求めている事を重要視し、そのような概念や観念を取り払った処置をするのも肝心です。

身体にムチ打ってむくりを乗り切れ

一週間前から私は新築チームから外れ、豊郷町で工事させていただいております。

7間幅の上屋の奥に一段下がった二間半の中二階落ち屋根、下地改修の際、出来る限り不陸調整し引っ掛け桟葺きによる乾式工法で平伏せしていきます。

写真をご覧下さい!


築後相当年数の経過した古民家ですが、旧土葺き工法でもない、カラ葺きなのにこの綺麗な起り(むくり)を。そうです昔の大工職人さんが墨付け、刻んで、小屋組し野地を貼った段階で起りをつけているのです。

社寺に代表される反り屋根は中国や大陸から伝来された、いわば輸入された建築様式ですが、一方、むくり屋根は日本独自に発展してきた屋根の建築様式といえます。

反り屋根独自の曲線が、格式や荘厳を表現しているのに対して、むくり屋根は、低姿勢、丁寧さを表現しています。

日本人独自の精神性が浸透して、むくり屋根は日本の身分制度にも影響を与え、商人の家屋に積極的に取り入れられたと言われています。そして、むくり建築が代表的なのは「桂離宮」です。

我々が丁稚の頃はまだ工務店さんが元気で活気よかった、末期ではありましたが辛うじて竹の子が生えるように、あちこちで田舎普請が建ち、担当する瓦職人や親方と棟梁が、この起り(むくり)の加減、塩梅を打ち合わせしてたもんです。この野地起りを付けてもらった上に、瓦職人が絶妙の土加減で葺き手側も更に起りを付けてやると、素晴らしい起り屋根になったものです。

そして、そのような屋敷を建てられる施主様、特にお爺さんは、このむくり加減や雁足に特にうるさかった、、、素人さんが下手すりゃ今の洋物一辺倒な本職より屋根瓦を理解されていました。

ま、今日日の建売や和洋モダンな機械工作プレカット新築には無縁の話ですが。

今の時代、こういう技術を継承した大工さんて、我々の世界と一緒で、減少する一方でしょうね。

改めて日本建築の素晴らしさを痛感します。

登り4.7mを瓦並び46列46回アラフィフの身体にムチ打って、このむくりを越えていきます。この一週間、香港で買ったタイガーバームと百合油(リリーオイル)が就寝前、手放せなくなりました。加齢って嫌です(笑

野洲市 M.F様邸 葺き替え工事

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●エリア名:野洲市

●工事内容:葺き替え工事

●当店をどこでお知りになりましたか?:以前工事を頼んだ

●今回の施工に至るまでに他社様でもお見積りをご依頼されましたか?:いいえ

●当店をお決めになる際に重要視されたことは何ですか?:価格・担当者の対応

●担当者の対応はいかがでしたか?:大満足

●職人の技術・対応はいかがでしたか?:大満足

●工事内容にはご満足頂けましたか?:大満足

●次回も弊社にご依頼いただけますか?:依頼する

●その他ご意見・ご感想:

昨年に引き続き二度目の工事をしていただきました。詳しい説明、丁寧な工事、明るい社長、有難うございました。

愚図る天気と根比べ

2019年、一月から雨が比較的よく降ります。スカッ!と気持ち良い快晴など数えるくらい?の印象しか無いくらい、平均曇り空が多くよく時雨る、というイメージです。

三月に入っても曇り空が多い中、定期的な春時雨で天気が固まるまで待ってはいましたが、流石にもう待てません!

本日から豊郷町、100坪の御屋根の葺き替え工事スタートです。

瓦を剥ぐってみて、あ〜らビックリ! 葺き土は相当量のベタ葺きで野地からの土厚が約10cm… 除去するのも大変です!


夕方4時40分、案の定、早めにシートをかけ出した直後にまた通り雨がやってきました。携帯の雨雲レーダーてホント便利です。

外注職人さん達に新築現場、カバー工法改修現場に入ってもらい、基本私が一人でこちらの瓦葺きを担当させて頂きます! 葺き上げイメージを頭に描きながら、明日から1ヶ月超、、久々の日本瓦を触れる歓びを感じながら、作業に没頭したいと思います!

美知普請までに間に合わせましょうね

我が家のお向かいのH様、日頃から子供を含めて大変お世話になり、町内活動も率先して参加される、我が組になくてはならないお方です。

私事ですが、昨年初めて組長という大役を仰せつかり、こちらのH様の御助力で無事終える事ができました。


商売をしていて、私の勝手なイメージ的に本当に近隣の方から仕事をいただくのは難しいと思っています。 しかし、こちらのH様、数年前に淡路産瓦で母屋の葺き替え工事をさせて頂きました。

あの時外した先代の鬼瓦は、綺麗にスプレー塗装され、家紋も特注で拵え直し、お役御免になった今でも玄関先に鎮座してます。

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そのH様、我が町内の長澤神社の世話役もされておりまして。

以前から伺っていた修繕工事の調査に一緒に伺いました。

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台風で飛んできた枝木が、手水舎の軒先を傷めました。


春先になると、また一斉清掃がやってきます。

社内も清掃の手が加えられます。

道普請に「美」と「知」を当て字にした滋賀県が進める奉仕の活動「美知普請」 実に素晴らしい取組みだと思います。

「田舎普請の家」など良く言いましたが「普請」という言葉の持つ意味も、この活動がきっかけで勉強しました。

皆が社に集まる美知普請、神輿、春先行事が詰まってます。

暖かくなるまでに、直さなくちゃです。

もうひと息、、

決算期を迎えるメーカーは新築上棟ラッシュで、3月も合計12棟の施工を聞いております。スタッフと外注職人さんを全て新築工事に入っていただき、私は1人で野洲市の葺き替え工事にベッタリ腰を据えて施工してます。


施主様が耐震検査を受けられ、芳しくない数値が算出されたようで、昨年からの雨漏れを機に、高齢のお母様が住まう母屋の全面葺き替えになりました。当初お打合せでは、お客様のご指定で全面立平板金ご希望でしたが、下屋は昨年日本瓦で一部葺き替えしているため、取合いの都合上ROOGAにして頂きました。


現場完了までもうひと息です。壁周りの水切りを特注成形し、取付ければ完成です。

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