以前に工事をさせて頂いた事で弊社の名前を覚えていただき、今回、竹生と市三宅から同時期にまたそれぞれ御連絡をちょうだいしました。こういう所に本当に有難い御縁と言うものを感じます。


竹生のOB様宅は裏の畑側、軒樋ジョイント部分のボンド切れで雨が漏れて地面や犬走りを叩くので、約5m分の部分交換を施しました。

ついでに屋根全体の定期点検を依頼されたので調査した結果、、


1Fの箕甲部分の風切丸がズレてしまって、直下の平瓦の縁が切れてしまっています。黒い空洞の下は野地板なんで、強い雨が降れば確実に雨水が内部に侵入します。幸いまだ室内に雨漏れは発生していないようで、下地の杉皮などで雨漏れを防いでいる状態と考えられます。


2F隅棟と降り棟の取り合い箇所、構造上トンネルを作って雨水を軒先に通す部分も苔や害獣の糞などが詰まって雨仕舞いに非常に悪い状態です。入母屋屋根の降り棟トンネルは良くこの四隅で雨漏れを起こします。

2軒目は車で5分移動した市三宅の在所へ。


町内の瓦屋さんが引退されたので、2年前から屋根の相談事を弊社で伺っております。

今回は40年経つ屋根の再点検を賜りました。


降り棟はやはり、長年の荷重により下方向へ5〜10cm弱ズレてしまっています。一見大した数字に思えないかも知れませんが、、


その先っちょについている鬼瓦が踏ん張っているわけですが、、素人様にも分かりやすく、降り棟の構造を詳しく説明します。


チョットお寺の降り棟の写真しか有りませんでしたが理屈は同じで、内部はこのように上に積み上がる瓦の質量からすれば圧倒的にか細い銅線やそれにコーティングされ若干長持ちするホルマル結線などで鬼瓦を固定(ぶら下げる)しているわけです。


しかし、銅線などは一般的に酸化腐食していきます。棟瓦のズレ荷重と鬼瓦の緊結部分のバランスが崩れた時に、鬼瓦が外れて下に落下、2次被害をもたらす訳です。

弊社に毎回ご相談いただく、家長のお爺様と協議し2F屋根の降り棟を全撤去し、屋根の軽量化にも繋がる方法でお見積をさせていただく運びとなりました!

今回の2軒のOB様からのご依頼もそうですが、長年、私が施工や調査に携わった経験ですが、田舎やら在所に建つ日本建築の普請に住まわれる皆様、特にお爺さんやお婆さんは外装を定期的にメンテナンスする重要性をしっかり理解されている方々が多いですね。

放置や、物事が起こってからの事後対応というのは結局一番お金がかかってしまう事が圧倒的に多いです。

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